目先の利益は偽りの成功 〜手塚治虫に教えてもらったSSRの精神

損をしたくないから、と
たくさんの情報をかき集めていた頃がありました。

一体この手には、何が残ったのだろう？


ブログのヘッダー画像に
私のモットーである
SSR（せっかく　せっかちなんだから　ラクしよう）
の文字を加えてバージョンアップしてみました。

SSRとは、
好きなものが多すぎて自分を見失いそうになった時に
私が考えたキャッチコピーです。


あなたは、どちらの質問に魅力を感じますか？

突然ですが質問です。

デザイン初心者の方に向けた
次の2つのプレゼントのうち、
あなたはどちらの方が欲しいと思うでしょう。

A.
たった1日でデザインスキルが身につく
魔法の手引き1000円券をプレゼント！
スキルの中身はAdobe IllustratorなのかInDesignか、
Photoshopなのか、開けてみてのお楽しみですが
中には有名一流デザイナーのお宝スキルも。
ただし、お一人様1枚、1スキル限定なので、
この機会を逃すと2度と手に入りません。

B.
デザイン事務所でアシスタントとして雇用されても
困らないレベルのAdobeのIllustratorとInDesignのスキルが
3カ月で身につく10万円券をプレゼントします。
ただしプロの技術は現場でじっくり習わなければ身につきません。
アプリケーションの他にはお客様との対応や
スケジュール管理なども重要なお仕事となってきます。
後は経験を積みながら覚えましょう。

※この質問は架空のものです。


多くの人が目先の利益を優先する理由

あなたはAとB、どちらを欲しいと思いましたか？

多くの人はAを選びます。

なぜなら、堅実性が高い方を選ぶ人の方が圧倒的に多く
人は、遠い未来のことまで想像できず
目先の利益を選ぶ傾向があるからです。

難しそうだったり情報が多すぎたり
自分の価値観の範囲を越えてしまうと
人は頭がいっぱいになって、拒絶してしまいます｡


損失回避の原理　〜損した時の失望感の方がはるかに大きい

人は無意識のうちに
損をしないように、そして少しでも得をするように
慎重に行動します。

人は得をした時の幸福感よりも
損をした時に感じる失望感の方がはるかに大きいという
ダニエル・カーネマンの「プロスペクト理論」は
理論行動経済学の代表的な成果としてよく知られています。

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■プロスペクト理論「価値の大きさは金額に比例しない」
人間は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先し、
損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向がある。
価値の大きさは金額に比例しない。
金額が2倍になると、価値は2倍にはならず、2倍弱（1.6倍ぐらい）になる。
損害額を２倍にしても損害の価値は2倍にはならないのであれば、
2倍の損害のリスクを半分の確率で負う方が利益になる。
※参照：wikipediaより
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だから人は、損する恐怖を避け
自分が想像しやすい近い未来の方を選ぶというわけです。

でも、ここに大きな落とし穴が待っています。

目先の利益に目が行くと、
将来の大きな利益に気がつかなくなってしまう
と、いうこと。

スタート地点が同じでも
学ぶ内容や優先順位は全く異なるので
将来的には大きなズレが生じます。

手塚治虫は言っています。

一攫千金は偽りの成功。
真の人生の勝負は、
じっくり腰を落ち着かせてかかるべきだ。


私のモットーである
SSR（せっかく　せっかちなんだから　ラクしよう）
の精神はこの言葉の中にあります。


まとめ

損をする恐怖を避け想像しやすい未来を選ぶと
将来の大きな利益に気づくことができません。

目先の利益を追って偽りの成功を
つかもうとするのではなく

せっかく本質を追い求め吸収しようとするなら
腰を据えてしっかりと学び
自転車を乗りこなすように体が動くまで学べば
知識が血となり肉となり
結果として自分がラクになるということ。

これが私のモットー
SSR（せっかく　せっかちなんだから　ラクしよう）
なのです。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

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タグ：プロスペクト理論 ダニエル・カーネマン 手塚治虫 一攫千金は偽りの成功